ソーダ灰出た "(-""-)"
Instagramでもソーダ灰の記事を書きましたが、SNSでは書ききれないことをブログで書いてみようかな。
ソーダ灰ってなぁに?
石けん中に含まれるナトリウムが空気中の二酸化炭素と反応したものです。炭酸ナトリウムや炭酸ソーダとも呼ばれていてお洗濯の時の助剤なんかに使われていますよ。
石けんにはいろいろな白っぽいものが発生しますが、すべてがソーダ灰ではないんですよね。これがソーダ灰なのか否かということが知りたいときにはテストをする方法もあるんです。これからの時期、コースレッスンにお越しの方にはその辺も含めてお話しできればな~と思っています。
さて、トップを飾っている写真はソーダ灰がいっぱいついている石けんですが、インスタにも書いたように「今型出ししたら灰が出るな」と思いながら型出しをしちゃいました。なぜならどうしてもそのモールドが使いたかったのです(-ω-) ➡ やっぱりもう一個買おうと決心しました。
出した石けんの手触りで「あ、やっぱり絶対に灰が出るやつだ」と確信しました。案の定、見る見る間に噴出してきたわけですが。。。
どんな手触りだったのでしょう。
モサモサモロモロフカフカした感じ。伝わるでしょうか?
見た目は固まっています。でも石けんとして未熟感満載なのです。そんな石けんは数日たっても端のほうがモロモロと崩れやすいものとなっています。
わたしはジェル化した(させた)石けんが大好きで、ここ3年弱くらいはジェル化石けんをよく作っています。
ジェル化の透明感をデザインの一部として利用することもありますし、デザインなしだったり軽いデザインのときにはわりと強烈にジェル化をさせることもあります。
どんなふうにジェル化させるか。その条件はレシピはもちろん、撹拌・温度・保温方法などなどのそれぞれをコントロールして作ります。
すると『カチッと整った石けん』ができあがります。そしてソーダ灰は出ません。
突然ジェル化の話になりましたが、ここで考えてみましょう。
あれ?さっきのソーダ灰石けんと逆じゃない?
『モロモロと崩れやすい石けん』が出来上がってるわけなんだもの。
➡➡➡ってことは、モロモロ崩れやすい石けんにも「撹拌」「温度」「保温方法」などが関わっているに違いないですよね?全部かもしれないし、一個だけかもしれない。これらを意識することでモロモロ崩れやすい石けんを回避することができるのではないでしょうか。
「カチッと」も「モロモロ」もけん化が進み石けんの分子同士がどのように並んでいくかっていう部分にかかわっているのかな?と思います。
『ソーダ灰石けんはモロモロ崩れやすい石けん』というよりは『モロモロ崩れやすい石けんができちゃったときにはソーダ灰石けん』ができるのです。
わかっているのになんでわざわざそんなリスクのある石けんを作るのか?それは、デザイン石けんの試作をしているときに起こりがちです。ある意味、わたしにはジェル化のためよりもこっちのコントロールのほうが難しい(+_+)
最低でもこのくらいは撹拌はしておきたいとか、作りたいデザインのためのトレースはどの程度だとか、少しの温度上昇でヤバイヤバイってなったりとか、とかとかとか。。。大ざっぱでせっかちなわたしは、ピンポイントでうまくいくためのコントロールが苦手です。
だからこそちゃんと型出しまでの時間を大切にしなければいけないのにね。
まとめ
絶対にソーダ灰は出したくないのなら、しっかりとブレンダーの跡が残るくらい撹拌してあげましょ。
繊細なトレースコントロールが必要な石けんを作りたいときにはソーダ灰の罠にはまらないようにしましょう!
回避するには「撹拌」「温度」「保温方法」を意識すること。
たとえば。
ゆるトレースでデザイン石けんを作る時には、どうしても撹拌が弱くなる ➡ 撹拌以外を意識する。
温度をあげる? NO!トレースがどんどん進んでしまいます。
保温方法を工夫する? YES!!ここはせめてしっかりと意識すべきところですね。
少しでも良い石けんになるようにいろいろな条件を工夫してみるといいと思います。
もちろんここに書いたことだけではありません。オプションによっても変わってくるし、様々な条件が入り乱れることになります。また、モロモロ石けんにはなぜソーダ灰ができるのか?も気になりますよね。でも長くなるので(十分長いけどww)その辺はレッスンで!
では!
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